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2021.03.31

「住む」の手前|人ときっかけを繋ぐ、府中ツアー。

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興味の先にいる、府中の人と繋がる

移住検討者4名の方々に、ノリよく受け入れてくれる府中人(意味:府中市内で熱く事業を営む人)と出会ってもらう府中ツアー。

府中市と広島県から移住事業委託を受けるNPO府中ノアンテナの小谷により、広島県を通して連絡があった4名を対象に実施しました。ゴールは、府中市の人と「住む」の手前にある繋がりを作ること。

ツアー内容は、府中の伝統産業である木工のものづくり企業を中心に興味を繋ぐ人と出会います。2020年から2021年にかけて合計3回行われました。

食品をきっかけに、府中と繋がる

初回に府中市を訪れてくれたのは、奥様のUターンで東広島へ移住を検討中の宮本さん。待ち合わせ場所は、情緒ある福塩線が通る無人駅の下川辺駅。この記事の筆者であるナカニシの、中学校最寄り駅でもあります。

宮本さんは食品マーケティングのお仕事をされていて、オリジナルブランドの食品開発を希望されていました。そこで、標高400mの山上で古くから続く漬物と農業を営むモロショクの武内さん、府中の伝統産業である府中味噌をつくる金光味噌さん、木型屋の松葉製作所さん、そして山の奥まで行って、上下町で手作りのお弁当屋を営むHome Kitchenさんへ案内しました。

ルート:

  1. 集合:下川辺駅
  2. モロショク
  3. 松葉製作所
  4. 金光味噌株式会社
  5. 平の家
  6. Home Kitchen

府中市の中心から車で山を20分ほど登った先にある、標高400mの山の上でモロショクを営む武内さん宅からツアー開始。食品づくりや農業についてだけでなく、「地域に入って暮らすためのコツ」なども話が出ていました。地域で暮らすために、誰と出会うのか。そして、どうやって暮らすのか。「必要なら事務所があるけぇ、使ってみんか?」と、さっそくのきっかけも。こういう、ノリの良さも府中市の魅力です。

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その後は金光味噌、松葉製作所をめぐりながら伝統産業の味噌と木工についても体験しました。

宮本さんの興味に一番近かったのが、上下町で手作りのお弁当を販売するHomeKitchen。店長の大畑さんとお母さまの二人で営業されていて、お総菜販売やイベントのケータリングも行います。宮本さんと話をすすめる中で、毎日営業のことを考えるため、なかなか製品開発や販路の開拓について考える時間をとれないといいます。課題に対して、宮本さんがアドバイザーとして手伝えるのではないかという可能性について話しました。新しい繋がり、一つ見つかりました。

ツアー後には宮本さんからも「府中市への興味がとても深まりました。また必ず来ます!」と連絡をいただきました。

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システムをきっかけに、府中と関わる

2回目の参加者は、システム関係のお仕事をされていた森さんと同行された栗原さん。

ものづくりと暮らしに興味があるということで、木工関係を中心に少し府中を散策しました。

ルート:

  1. 集合:お祭り広場
  2. 松葉製作所
  3. 金光味噌株式会社
  4. 石州街道散歩
  5. 平の家
  6. 八田原ダム
  7. 伝統工芸株式会社

最初に訪れた松葉製作所で、「木の香りを比べる」という製品を体験したお二人。その後工房の中も見学しながら、使用される木材の種類について質問されていました。置いてある機械や工房の雰囲気も独特で、「初めてこういう工房に入りました。」と喜んでいただきました。また、たまたま当日は松葉さんのお子さんも同席。「働く場所に、息子さんがいるのって素敵ですね。」そんな感想もありました。

二人とも呉の音戸への移住を検討しているということで、瀬戸内にある山の良さも知ってもらうため石州街道歩きと山間部の八田原ダムまで足を延ばしました。

海の暮らしとはまた違う、山の暮らしを少し感じてもらいました。

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そこからは、上下町の伝統工芸を訪ね、家具づくりや山暮らしの面白さについて話が弾みました。移住は、自分だけではなく地域の人ともか関わることが増えます。伝統工芸 代表取締役の服巻さんとの話では、地域の農地を借りて農業をしている話も聞くことができました。地域の良さを伝える活動やイベント企画に興味を持たれていたお二人。また、府中市と外を繋ぐ企画のきっかけになれば嬉しいです。

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教育をきっかけに、府中と繋がる

3回目の参加者は中戸川さん。

30歳の誕生日を機に、現職とは全く違うものづくりがしたいと府中市に来られましたが、話していると実は地域の教育にも強い関心がある彼。

今回は、新しい人材を求めている木工関連の伝統工芸若葉家具を見学。その後街歩きをしながらいろいろと話を伺いました。

ルート:

  1. 集合:福山駅
  2. 伝統工芸株式会社
  3. 若葉家具株式会社
  4. 平の家
  5. 石州街道散歩
  6. 府中明郷学園(オンライン参加)

現職では人材関係のお仕事をされている中戸川さん。2社のものづくりの姿勢にとても興味を持っていただき、現状のスキルと併せた働き方についても話すことができました。さらに話していてわかったのが、教育への強い関心。そこで、後日改めて小中一貫校の府中明郷学園の行うオンラインイベントに参加していただきました。当日はNPO府中ノアンテナが運営補佐を行い、沖縄県と7年生を繋ぐオンライン交流会を実施。その様子を見ながら、外からフォローしていく学校教育の面白さにも触れていただきました。

今、府中市にはコミュニティスクールという取り組みがあり、地域と学校を繋ぐ形を模索しています。そこにコーディネーターを起用したいという思いがあり、具体的な関わり方についても話が出ていました。今後がどうなるのか、とても楽しみです。

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お昼はやっぱり、府中焼き

府中市に来ていただいたら、やっぱりお昼は府中焼き。今回利用させていただいたのは平の家。しっかり焼き上げた府中焼きの上に半熟卵のフワッと仕上げたおいしさを、皆さんとても喜んでいただきました。

府中焼きと一言で表しても、店舗ごとに味わいは様々。ソースの味も仕上げのカタチも違うので、ぜひ食べ比べをしてみてください。

府中焼きドットコムhttps://fuchuyaki.com/

府中市と、交わるところが増えて欲しい

今回行った3回のツアー。

今まで見てきた「移住・定住」とは少し違う、だけど新しい仲間が府中市に加わるような確かなワクワクを感じました。府中市内には、まだまだ紹介したい人や場所がたくさんあります。これからも、少しずつ府中市と繋がる人が増えていきそうです。

移住・定住担当窓口:

広島県府中市 総務部 地域振興課
「選ばれる府中市」推進チーム
〒726-8601 広島県府中市府川町315番地
電話  :0847-43-7118(窓口業務時間
0847-43-7251
ファクス:0847-46-3450

メールによる問い合わせ

(文・写真:ナカニシミツヒコ)