備後府中人 BINGO FUCHU PEOPLE

2019.01.23

『リョービ保育園』 園児の成長を楽しみながら待つ

園児は、自分の子供という気持ち

府中市に12施設ある保育所の一つ「リョービ保育園」。園児それぞれの発達段階に適した環境で、本来子どもが持っている好奇心や興味を活かし、自ら学び続ける姿勢を育てる「モンテッソーリ教育」が実践されている。そのリョービ保育園の園長、横山聖美さんに保育への想いを聞いた。

保育所から高校までの連携した教育

昨年から、府中市内の保育所から高等学校までの先生が集まって、連携をとった教育体制を図ろうと研修会が行われています。私も、府中東高校の特色のあるインテリア科の授業見学をしたり、小中一貫教育の研究大会などに参加して勉強をさせてもらっています。

 

研修に行くと、他県や他市から先生が見学に来られるだけあって、改めて府中市の教育環境って凄いなって思ったんです。英語の授業やタブレットを使用した授業もそうですけど、私の時代の教育とは全然違うなって。

保育所から高校までの教育体制の連携は「府中市の良さの一つかな」って思いますね。その中で保育園としては、どうしていけば良いか、幼児期にどこまでみていけば良いかっていうことを改めて考えていかなきゃと感じています。

 

 

保育士は環境の一部

保育士って子供と一緒に遊んでいるイメージがあると思うんですが、実際に自分がなってみて、保育士の経験をする前に見えていたことよりは、実は雑用だったり、掃除だったり、子どものお世話といった業務の方が多いです。ここへ保育実習に来られる方には、それはいつもお伝えしていることです。

 

よく「楽しそう、一緒に子供とお昼寝したりとか良いですね」言われるんですが、現実はイメージとは違いますよね。

 

そして、保育士になった誰もが必ず

 

「私って保育士にむいていないんじゃないかしら」

 

と、悩む時期が来るんです。

先生になって数年経って、少し慣れてくる頃になると「こんな保育をしたい」という思いがでてきて、それが上手くいかないと、子どもに感情的に接してしまうということがあるんです。そうなると、自分が嫌な人間に思えてきて悩むという時期です。

そういう相談を職員から受けると、自分も経験したことを伝えていますね。人によって違いますけど、怒るというのは、自分に余裕が無いから感情的になってしまうのかなと。時には「他の先生の保育を見て学んでください」って言うこともありますし、ただ単に気持ちに余裕が無いのであれば、手助けできることは手助けをし、他の先生に相談したりして、解決していけるようにしています。

 

保育士って人育てというか。相手は子どもで、無垢な状態の子を育てていくのが保育士あるいは大人の役目ですからね。

 

「心も体もある程度成熟していないといけないなと。」

 

そう思いますよ。環境の一部ですからね。

 

 

子どもの成長を楽しみながら待てる

普段は、園児に付きっきりではなくて、保育園の運営計画を立てたり、各教室の見回りをしています。お昼寝の時間に様子を覗いたり、園児と遊んだり。色々です

 

 

親御さんには本当に申し訳ないんですが、私たちが子供の成長を保護者の方よりも早く見れることがあるんですよ。

 

「嬉しいですね~。」

 

特に幼児は、立つことができた、歩くことができた、食べることができたと、できるようになることばかりじゃないですか。

純粋に子供の成長を楽しめることができるのが、保育士かもしれません。保護者の方は、歩くのが少し遅いとか心配のなることもあると思うんですよ。私たちは「いずれは絶対歩けるようになる」って楽しみに待っていて、できたことを園児と保護者の方と先生と、皆で一緒に喜んでいますね。

 

 

これまでとこれから

いつか園舎の建て替えができたらな良いなと漠然と思っていたんですが、昨年その夢が叶いました。市の後押しや会社の援助、沢山の方のお力をお借りして完成した園舎で快適に過ごさせていただいています。また、30年以上勤めて、認可保育所の認可を取るという大きな出来事も、2回経験をさせてもらいました。

 

地域の保育園となり、地域の行事に園児が参加したり、地域の畑でお芋を植えて収穫させてもらったり。地域の方々に助けられて今までやってこれましたね。

これからは、これまで前の園長から受け継いできたものを、次の代に安定したものとして渡していきたいと考えています。そこまでやりたいですね。

 

 

 

卒園児たちへの想い

卒園児で、大学生や社会人になってる子が、園を覗いてウロウロしてることが何度かありました。そういう時は招き入れて話を聞くんです。だいたい何かに悩んでいる子が多くて、女の子だと「失恋したー」とか、男の子なら「就職どうしようか」とか。成長した卒園児と話をするのも喜びです。

最近では、卒園児が保護者になって、2代続けてリョービ保育園に通ってくれることも増えてきました。

 

そういうことが一番嬉しいですね。若い頃は、一生懸命で子どもと過ごすだけで精一杯。きっと怒ってばかりでした。それでも、大人になってから幼少期のことを思い出して保育園に来てくれる。ありがたいなと思っています。リョービ保育園に行けば「あの先生がおる、あの人がおる。」と、思ってもらえることが大事なのかな。

 

卒園児とその保護者に恩返しじゃないですけど、経験を積んできた今だからできることで、何かしらお返ししたいと考えています。

 

「今だったら、全部受けとめてあげる!って」笑

横山聖美

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    『リョービ保育園』
    住所:〒726-0033
    HP:http://www.ryobi-group.co.jp/hoikuen/